ビタミンB群の効果
葉酸やビオチンなど、とても魅力的な効果が盛りだくさんの、ビタミンB群の種類と代表的な働きを紹介しています。
中には大変重要な働きを見せているものもあるため、不足しないようにしましょう。
ビタミンB群について
全部で8種類あるビタミンB群の効果や働きを以下に紹介しますので、ご確認下さい。
葉酸
妊娠中や授乳中に特に重要なビタミンで、特に妊娠初期に葉酸を摂取することで、胎児の神経閉鎖障害といった先天異常のリスクを軽減する働きがあります。
妊娠以外でも多様な働きがあり、細胞の新生のときに必要である核酸(DNA、RNA)を作るために欠かせないビタミンで、また、血液中の赤血球をつくるためにも欠かせないため、不足すると様々な不調をきたします。
ビオチン
体内で、ブドウ糖を再生するサイクルに関与していることから、ストレスなどで食欲がわかないときは、ビオチンを多く摂ることで効率的にエネルギーの補給をすることができます。
また、アトピー性皮膚炎や、掌蹠膿庖症などの発病の原因となるアレルギー物質(ヒスタミン)の元となっているヒスチジンを除去する効果があることが報告されています。
不足すると、皮膚や爪などがぼろぼろになったりします。
ビタミンB1
酵素が体内で糖質からエネルギーに変換するときに、ビタミンB1は補酵素として働きます。 米食中心の日本人は、糖質の代謝活動を多く行う必要があることから、とても重要なビタミンで、極端に欠乏すると、脚気などを引き起こします。 また、脳や神経系にも働きかけることから、不足すると、記憶力や集中力の低下したりします。
ビタミンB2
当サイトのビタミンB2の効果で詳しく説明しています。
別名発育のビタミンとも呼ばれているほど、皮膚や筋肉、髪の毛などをどんどん新しくする働きがあります。 このような作業は、新陳代謝と呼ばれるもので、ビタミンB2が脂質、糖質、たんぱく質の3大栄養素の代謝に深く関わっているからであります。 不足すると口内炎や目の充血を起こすなどの不調をきたします。
ビタミンB6
体内に取り込んだタンパク質を、アミノ酸に分解して体に必要な状態に合成するときに必要な栄養素です。
このため、ビタミンB6をしっかり摂取することで、タンパク質を効率的に代謝することが可能になり、筋肉や髪、皮膚などが育ちやすくなります。
また、神経系の情報伝達物質の生成にも役立つことされています。
ビタミンB12
貧血といえば、鉄分不足が原因だと思う方が多いかと思いますが、ビタミンB12についても、赤血球の形成には不可欠であるため、不足すると貧血が生じます。 また、遺伝物質である核酸の生成にも関与しており、ビタミンB12は葉酸を助ける働きがあります。
ナイアシン
多くの効果を持っているビタミンで、主な働きは、体内にある様々な酵素の補助的な役割を担い、脳神経機能、皮膚を健全に保ったり、コレステロールや中性脂肪の分解などを行います。
とても重要なビタミンですが、摂り過ぎた場合には、下痢や嘔吐、肝機能障害まで生じる恐れがありますので、注意が必要です。
パントテン酸
脂質や糖質、タンパク質の代謝に関与しており、体内ではコエンザイムAという名前の補酵素の働きをしています。
抗ストレスビタミンとも呼ばれているとおり、人間がストレスを感じたときの防御機能を整えることにも関与しています。
なお、数多くの食品に含まれていることから、不足することはあまりないとされています。